はじめたのは、『おはなし音楽会』。
絵本や紙芝居と、音楽のひととき。
子どもも大人も、おはなし恐竜キキも、おはなしばあばも、
私たち音楽家も。
月に一度、同じ場に膝つきあわせて、物語に遊ぶ時を過ごします。
今日は「みんなでつくるおばけの世界〜おんがくにのせて〜」を開催。
小さな黒い厚紙は、「おばけの素」。
そこから想像をボンボンふくらませて、子どもたちは
思い思いのおばけ、「自分だけのおばけ」を作りました。
色画用紙も、ストローも、きらきらモールも、壊れたCDディスクも。
素材は自在に形を変え、同じおばけは全く見当たりません。
集中した指先。
そこに繋がる頭脳で繰り広げられている「物語」は、
鍛えられている刀さながらに熱いのでしょう。
子ども達が制作している場で、私はずっとピアノを弾いていました。
ブルグミュラーの《アラベスク》を弾いたら、ひとりの少年が
「それ、習ったよ。」
彼はその後、素敵にダンディな演奏をプレゼントしてくれました。
大好きな工作、自分のおばけを作っているその指で、楽器は歌う。
作りかけのおばけが、譜面台で待っています。
見えませんか、まさにそこに、muse が。
またぜひ、聴かせてね。
あまりに素敵な時間と場所すぎて、いつものことながら
写真撮影を完全に忘れておりました、ううむ。
イベント終了後に撮った、大きな窓から見える芝生と
真夏の空。
7月30日は、「関ヶ原こどもの日」。イベント・タイトルは同じく、
「みんなでつくるおばけの世界〜おんがくにのせて〜」ですが。
物語のはじまりが、全然違うのですよ。
<さあ!ひとりぼっちの魚、ジョンに会いに行こう。>
関ケ原の若き仲間達が、素晴らしい仕掛けを準備してくれています。
まさに、スペクタクル!
そして我々音楽家も、腕をふりふり待っています。
夏の庭、心の庭へ。
その道は人間の魂に続いていると、私は信じています。
お力添えくださる全ての方々に、深く御礼申し上げます。