ものすごく久しぶりに、ポテトサラダを作ろうとして、
思い出した友のレシピ。
「ほんの少し、メイプルシロップを入れると、
酸味が和らいで優しい味になる。」
これは直接きいたのではなくて、共通の友から聞いた秘伝(笑)。
友のポテトサラダが、あんまり美味しくて茫然としていたら、
一緒にいた、その友の友が教えてくれたのだった。
もう、10年以上も前の話。
で、久しぶりに、自分でポテトサラダを作ろうとして、
メイプルシロップを入れようと思ったけど、ない。
じゃあ代わりにと、蜂蜜をほんのぽっちり入れてみたら、
…全然、ちがーう。
「ちがーう。」と思った瞬間、この10年の間に、しかも割合と最近、
私はどうも、おんなじ間違いをやった気がするぞの、デジャブ。
ううむ。
今、彼方こなたを鳥のように、蜜蜂のように飛び回っている友よ。
あるいは、地下水脈を通じ思いがけない所に湧きいずる、泉の女。
電話線越しでも、その清冽な印象が伝わる。
会える日を、心待ちにしています。
* * *
もう、何年ぶりだかよくわからない、K氏との再会。
学生時代、本当によく遊んだ仲間。
卒業後も2回くらい会っていると思うし、葉書や手紙でたまに連絡を
取り合ってはいたけれど、
倫敦やら東京やら、ふらふらと居の定まらなかった私、
そんな私の4倍くらい移動していた彼、
もう、いつどこで会ったんだか、会った時じぶんがどこにいたのやら、
もう、さっぱりわからんちん。
で、もう思い出せなくてもいいっか、と笑い合う。
猛スピードで流離し続けた彼も、着地点を決めたという。
いいね。
焦点が、きれいに定まってる感じだね。
かつて絵本作家を目指した彼は、別の天職を見つけた。
けれど、むかし彼が描いた絵に満ちていた、
「いつも星を見上げている」ような感覚。
それは今の仕事になって、一層きらきらと、一層多くの人々に、
伝わっていくようだった。
また会おう。
* * *
夏だなあ。
(…なんて、のんびり日記っぽいですねえ。
尻尾はボウボウ燃えております、あははは。)
